有給休暇はまとめて使える?期間工の正しい有給の使い方
ツイートこんにちは。管理人のトナカイです。
期間工の有給について今回は考えてみたいと思います。
有給休暇は働く人にとっては与えられた権利ですが、有給休暇が本当のところ取りやすいかどうか心配ですよね。
管理人の経験とこれまで出会ってきた期間工の人達の意見を参考に紹介してみたいと思います。
管理人が働いていた2016年は有給が取りやすかった
2016年に期間工業界というか工場で働くひとにとっては有給が取りやすい時期でした。
その一番の要因は「爆発事故」でした。
ある製鋼会社の爆発事故が起こりまして、そこから部材の供給を受けている自動車メーカーが、1週間ほど工場を停止しました。
その裏側で何が起こっていたかと言いますと、正社員がまとめて有給消化に動いたわけです。
この説明ではよく分からないと思いますので次で説明します。
工場の有給の実態
社外秘ギリギリのラインですが、このサイトを見ていただいている期間工の方やこれから期間工になろうと思っている方のために紹介します。
あるメーカーの工場では、有給を取りたい場合は、事前に申請する必要があります。
だいたい年休取得のカレンダーがあると思うんですけど、それに自分の休みについて書き込んでいく感じです。
ただ、全社員が好き勝手に取っていくとたちまちラインが人手不足になっちゃうので、取得できる人数に上限があります。
そしてその取得できる人数には、
「期間工も正社員も含まれる」
ということを忘れてはいけません。
つまり、年休取得は正社員も含めた組全体の「早い者勝ち」争奪戦になるというわけです。
ただし、ここで問題になるのが、
「正社員には年休消化率の目標値がある」
ということです。
分かりやすく言えば、正社員には年間何日は取得するようにという会社からのお達しがあるわけです。
期間工にもその規定値はあるような感じでしたが、実際は正社員ほどの強制感はありませんでした。
期間工はあくまで期間従業員なので年休の消化などは正社員の次くらいな扱いでした。
少し古いデータですが紹介します。
このデータは有給消化率の高い会社のランキングですが、軒並み自動車メーカーがランクインしていますね。
有給の消化率は従業員を大切にしていますという企業イメージを表していますので上位であるに越したことはありません。
こういうデータというのは紙一重というか、「無理やり取らされている」という側面もあるように管理人は感じてしまいました。
それでは休暇を楽しめないですねー
基本は社員優先
先ほども少し話をしましたが、工場での暗黙のルールとして、
「有給消化は社員優先」
というのがあります。
それがある会社の爆発事故で一度に社員が消化できたので、期間工は割と楽に取得できていたというカラクリなわけです。
仮に、社員の有給の消化が遅かった場合、争奪戦が熾烈を極めるかもしれません。
管理人の聞いたことのある話では、
「期間工に先取らせねぇでさっさと有給書いとけよ!お前いつ休むんだよ!どうすんだよ!」
と怒ってた社員もいました。これは期間工軽視しすぎでしょう!(怒)
「月曜金曜は社員にあげて、期間工は3連休しないようにして」
っていう人もいたりするので、ほんと呆れたもんです。
有給の消化って作業効率アップにも重要だと思いますから、こんな発言を聞いたら一気にやる気がなくなりますよね。
有給は平等に与えられるべきです。
有給休暇を多く取得するには?
大前提から話をしますが、期間工も社員も全員が有給を全消化できるというハッピーエンドはそもそもありえません。
多くの期間工は有給を残したまま去って行くことになるでしょう。
管理人が働いていた時の先輩はなんと16日残しで去っていきました。
本人が取得する意思が乏しかったのもありますが。
そして多くの工程では、最後の満了日の前にまとめて消化することを良しとしないはずです。
なぜなら、まとめて取るということは他の人たちが取得できないからです。
社員が有給を取得できるように調整するのが会社の義務であるはずなのに、それを労働者に強いるのは間違っていると思いますね。
少なくとも数ヶ月前から希望は伝えるわけだし、期間工の代わりはいくらでもいるので、しっかり休ませてくれたらいいというのが、管理人の意見です。
有給を多く取得して退職する方法
期間工が有給を多く消化するにはどうするか?
方法は2つあります。
1つ目は強行突破です。
組の事情など知ったことかと言わんばかりに有給休暇をまとめて取得する方法です。有給は法律で守られた労働者の権利ですからね。
ただこの場合、会社側にも都合を理由にした拒否権がありますから、そのあたり理解した上で交渉することになります。
会社側と円満とは言いにくい感じかもですね。
2つ目は前もって少しずつ消化していくことです。
こちらの方を管理人はおすすめしています。
私も残日数が多くなったので、毎月4週間あるうちの2週間だけは週休3日にして消化していました。
残数3日くらいは病気になった時などの保険として最後まで持っておくべきなので、そのあたりはおまかせします。
まとめ〜有給は期間工の権利〜
期間工の現場では、
「他の人に悪いから、自分の有給を使うタイミングは考えよう」
という優しい考えをしていると一生取得できないまま期間工生活が終わってしまいます。
何度も言っていますが、有給は権利です。
会社が都合よく期間工を使うのですから、
「期間工も都合よく会社を使っていくべき」
という考えで計画的に取得していくことをお勧めします。
工場では働きすぎても意味がありません。
適度に休んでも、残業が多い部署でなければそこまで給料に影響もないです。
特に夏は体力を消耗するので、よく考えて有給消化をしていきましょう。
楽に働きたいという方はこちらもどうぞ→「楽な期間工」はどこ?特徴別でオススメを紹介!